11月3日、昨日は文化の日ということで「文化的なことをやらなければ」と思い畑を調整してみた。私の祖父は文化の日に文化的なことをしなかったために、国家に目をつけられ、ある日忽然と姿を消した。私はきちんと文化的に畑を調整したのだ。危機が及ぶことはないだろう。

とりあえず作ってみた畑のページ2

『耕す』『種を植える』『収穫』を手動で行うようにしてみた。絵も少し作ってみた。しかしまだゲームにはならない。目的がないのだ。目的をつくらねば。大いなる野心を持たねば。文明開化の音を響かせるのだ。ざんねんパジャマを羽織ってみれば文明開化の音がする。

目的を作っただけではまだゲームにはならない。もうひとつ必要な要素、“失敗”を組み込まなければならない。ただやっているだけでは立ち行かなくなる何か、いまこの世界には妨害要素が求められている。

目的と妨害。このふたつが揃ったとき、祖父もふらりと帰ってくるのかもしれない。あの頃の、少し照れくさそうな、少し困ったような笑顔とともに。時代遅れの散切り頭とともに。